フォト

Google AdSence

  • スポンサードリンク

フォトアルバム 「北海道の風景」 

  • 16 新冠町 「繁殖牝馬」
    かつて愛用していた「Canon IXY DIGITAL500」で撮影した、「北海道の風景」です。

フォトアルバム 「東京の風景」

  • 05 「子供地蔵」
    かつて愛用していた「Canon IXY DIGITAL500」で撮影した、「東京の風景」です。

フォトアルバム 「春」

  • 05 「船場川を泳ぐ鯉」
    かつて愛用していた「Canon IXY DIGITAL500」で撮影した、「春の写真」です。
無料ブログはココログ

« 人間大好き!犬のショコラくん | トップページ | ショコラの左目から「涙」が流れ続けて止まらなくなりました »

2017年8月31日 (木)

さよなら、私の小さな「ゆうしゃ」さん。

『ドラゴンクエストⅩ』は、ドラゴンクエストシリーズ初の「オンラインゲーム」として登場しました。

「オンラインゲーム」の対極の位置にあるのが「オフラインゲーム」ですが、オフラインゲームとオンラインゲームの違いは、オフラインゲームは、インターネットに接続されていない、「プレイヤーが自分独りだけの閉じられた世界」であるのに対し、オンラインゲームは、インターネットに接続されている、「自分以外にも不特定多数のプレイヤーが存在する開かれた世界」であることです。


201502221702_229431746


オンラインゲームでは、「心」と「感情」を持った「生身の人間」との関わりが日常的なものとなるため、必然的に、「現実の世界」と同じような「人間関係」や「しがらみ」が生まれることになります。

奇しくも、「ドラゴンクエストⅩをプレイしてきた“軌跡”の中で訪れた、“奇跡”のようなお話。」というテーマで、プレイヤーが実際に体験したエピソードが、ドラゴンクエストⅩで公募されました。

そうして、たくさんのプレイヤーたちから寄せられた「冒険者たちのきせき」の優秀作品が、ドラゴンクエストⅩの公式サイト上で発表・公開されました。

「冒険者たちのきせき」 



…私自身もまた、「ドラゴンクエストⅩの世界」で、こんな「出会い」がありました。




さよなら、私の小さな「ゆうしゃ」さん。


その子…「ヒロくん」と出会ったのは、新年が明けた1月のある日のことでした。
いつものように退屈しのぎにサーバ1のグレンに行ってみたとき、レベル上げやコイン持ち寄りなどの無数の声に混じって、助けを求める小さな吹き出しが目に留まりました。
それが、ヒロくんでした。
なんのボスかはもう忘れましたが、いっしょに倒したあとに、お互いに「フレンド」になりました。

その後しばらくして、「どうしても大魔王を倒したい」という彼の強い願いを受け入れて、二人でラスボスに挑みましたが、あと一歩のところで全滅してしまいました。
当時はまだシナリオボスの難度を選ぶことができず、彼自身のレベルもまだ低くアンルシアも十分に育っていなかったので、それも無理もない結果でしたが、お金もみんな使い果たしてしまった彼は、「自分は弱くて手伝ってもらってばかりで、みんなに迷惑が掛かるから」と、そこでDQXを辞めてしまったのです。

それからいろいろ思うことがあり、私自身も1ヶ月半ほど辞めていたのでしたが、結局またすぐに帰ってきてしまいました。
すると、辞めたヒロくんもまた、ここに戻ってきてくれているではありませんか。
復帰した後にレベルと経験を十分に積んだ彼は、今度は誰の力にも頼らずに、たった一人で通常レベルの大魔王に打ち勝っていたのでした。
あのときは未熟だった彼も、久しぶりに再会したときは、私も見違えるほどに成長していました。
「ぼく、強くなったよ!」
そう誇らしげに話す彼に、私などが教えることはもうなにもありませんでした。


「おねえちゃん。ぼく、こんどのかきんが切れたら、ドラクエをやめるよ」

6月のある日、ヒロくんが私に言いました。
昨年の12月から彼といっしょにDQXを始めた同じキッズの友人たちも、もうだれもアストルティアからいなくなっていました。
シナリオボスが強すぎて、遊ぶ時間もお小遣いも限られている子供たちには、それを倒すための装備も高すぎて買えず、周りの「大人たち」についてゆけずにみんな辞めてしまったのです。

「おとなって、どうしてみんなひっしなの? まいにちレベル上げや金さくばかり。ぼくはただ、みんなといっしょに楽しく遊びたかっただけなのに」
ヒロくんがいっしょに遊べる「大人」は、私ともう一人の二人だけでした。
すでにキッズのフレンドがいなくなってしまったヒロくんは、持ち寄りやお金の授受はいっさい行わずに、自分が手に入れたカードやコインを、グレン1で募った野良PTの大人たちにすべてあげていました。
そして、ボスが倒せずに困っている人の声を街中で聴くと、自分のことは後回しにして、そのお手伝いに奔走していたのです。


DQXの課金が切れるのは、来月の10日のはずでした。
男の子が自分で決めたことだから、私は笑顔で彼を見送るつもりでした。
「さいごに、お別れにきた」
昨日の26日の夜のこと。引越ししたばかりの私の家に、ヒロくんがやってきました。
「ぼくがはやくやめないと、おねえちゃんはソフト買えなくて、おともだちといっしょに遊べないから。ギラうちたいんでしょ?」
その言葉を聞いて初めて私は、自分の行いが小さな彼の心を苦しめていたことに気がつきました。
Ver.3を買わないと「踊り子」に転職できないことに怒りを覚えた私は、抗議の意味も込めて、ヒロくんたちキッズの子たちがVer.3を買える日まで自分も買わないと勝手に決めつけていました。
「寂しい」という漢字も知らない、まだ小さな子供なのに。この子は最後まで自分のことより他人のことを考えて。私は、なんて偽善者だったのか。
私は生まれて初めて、ゲームで泣きました。両親が死んでも涙一粒も流せなかった薄情な自分が。
「さいごにみんなといっぱい遊べたし、おねえちゃんにも会えたから。さいごはここでおわるよ」


「おねえちゃん元気でね。バイバイ!」
そして、ヒロくんは、私のフレンドリストから消えました。


ゲームの中で強い人が勇者じゃない。
勇者は、だれかが困っているときに人知れず現われて、その人を救ったあとに、だれにも知られずに人波の中に埋もれて消えてゆく。
勇者は、自分が勇者であることをだれにも話さない。だから、だれも勇者のことを知っている人はいない。
だけど、私は知っている。
君が、本当の「ゆうしゃ」だったことを。


さよなら、私の小さな「ゆうしゃ」さん。


『あなたに会えてよかった。ありがとう、またね^^』
(ヒロくんが、私の家に残してくれたメッセージより)


…今日、Ver.3を買いました。
それが、昨日DQXを辞めてしまったヒロくんとの「約束」だったから。



(以上、原文ママ。『さよなら、私の小さな「ゆうしゃ」さん。』 2015年6月27日の記事より転載)



このお話は、「目覚めし冒険者の広場」の日誌の記事として、私が投稿したものです。

その後、「ヒロくん」とは、同じ「ドラゴンクエストⅩの世界」で再会を果たすことになります。


「おねえちゃんの『弟』になりたい」


そう言ってくれた「ヒロくん」に、私は、自分のサブキャラクターだった「チャスカ」を譲渡しました。

アストルティアに戻ってきた「ヒロくん」は、私の弟の「チャスカ」として、再び「ドラゴンクエストⅩの世界」でいっしょに遊ぶことになったのでした。


しかし。

私の一方的な裏切りで、純粋な彼の気持ちを踏みにじって傷つけてしまい、失望したヒロくんは、私の前から消えて、二度とこの世界に帰ってくることはありませんでした。

でも、それでよかったのだと思います。

「作られた世界」の中で、どこのだれだかもわからない、「作られた姿」の私と遊ぶよりも、「現実の世界」で、「本当の友達」といっしょに思いっきり遊ぶほうが、彼にとっては本物の「冒険」となるのだから。

ゲームの世界ではなく、リアルの世界で、もっとたくさんの人と出会って、別れて、本当の恋をして、そして、「大人」になってくれたら。



たくさんの想い出を、ありがとう。

ヒロくんこと、私の小さな弟、チャスカ。


201506261903_259428618


(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

« 人間大好き!犬のショコラくん | トップページ | ショコラの左目から「涙」が流れ続けて止まらなくなりました »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2511786/71572739

この記事へのトラックバック一覧です: さよなら、私の小さな「ゆうしゃ」さん。:

« 人間大好き!犬のショコラくん | トップページ | ショコラの左目から「涙」が流れ続けて止まらなくなりました »